国内第2、第3相臨床試験を開始
田辺三菱製薬株式会社(以下、田辺三菱製薬)は8月17日、完全ヒト型抗ヒトNGFモノクローナル抗体MT-5547(以下、MT-5547)の変形性関節症患者を対象とした国内第2、第3相臨床試験を開始したことを発表した。
MT-5547は米国・リジェネロン社から導入した抗NGF抗体で、疼痛時に分泌されるNGF(神経成長因子)と結合して阻害することで疼痛を緩和させる働きを持ち、欧米では、変形性関節症の他、慢性腰痛症の慢性疼痛の治療薬としても開発が進められている。
痛みを感じるスコアの16週間の変化量で評価
今回、実施される試験は、中等度及び重度の痛みを有する変形性関節症、また変形性股関節症患者を対象にしたMT-5547の有効性と安全性を検証するプラセボ対照比較試験。
主要評価項目は、痛みを感じるスコアの16週間の変化量でプラセボと比較し、評価するという。
変形性関節症は、関節の軟骨がすり減ることにより膝や股、手、足、脊椎に痛みや腫れといった症状が現れ、進行すると、関節の変形が起こり関節の動きが悪くなる場合もある。
何より、疼痛に対する治療が患者から強く望まれている疾患の1つであり、アンデットメディカルニーズは高い。田辺三菱製薬は、今後も新製品の開発に取り組むとしている。
(画像は田辺三菱製薬株式会社HPより)

田辺三菱製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.mt-pharma.co.jp/