ジェネリック医薬品の専業メーカー
東和薬品株式会社は、8月15日、日本で初めて2色で製品名印刷を行った医療用医薬品の錠剤を開発したと発表した。
同社は、ジェネリック医薬品の専業メーカーとして、長年その研究開発・製造・販売に専心している企業。高齢社会を迎えた日本において、患者の経済的負担や国の財政負担の軽減に貢献すべく、事業を展開している。
より識別性を高めた製品名印刷を希望する声
昨今の医療現場においては、薬剤の識別性がより重要となりつつある。薬剤の飲み間違いや飲み忘れを防ぐために、一包化調剤を希望する患者も増加しているという。
こうした状況にあって東和薬品は、製品名印刷した錠剤を2013年12月より導入。割線に合わせて製品名を印刷することで、分割後も判読しやすい表示を実現した。この印刷は、新製品のみならず既存品にも対応を進め、現在では100品目を超える製品に適応している。
こうした取り組みの中で同社には、より識別性を高めた製品名印刷を希望する声が寄せられるようになったという。そこで、今回の2色による製品名印刷開発に至ったとしている。
「プラスα」の価値を薬剤において追求
2色の製品名印刷は、患者のみならず、医療現場で働く人や介護をする人といった薬剤に携わる人々の識別性・視認性向上も考慮して、開発されたという。東和薬品は、オルメサルタンOD錠「トーワ」およびロスバスタチンOD錠「トーワ」において、2色の製品名印刷をまず採用する。両剤の発売は、本年12月の予定。
同社は今後も、「飲みやすさ」や「見分けやすさ」といった「プラスα」の価値を薬剤において追求していくという。
(画像はプレスリリースより)

日本初 医療用医薬品の錠剤に2色の製品名印刷 - 東和薬品株式会社
http://www.towayakuhin.co.jp/pdf/news170815-2.pdf