新たなゲノム医療技術に関連する研究開発
タカラバイオ株式会社は、8月8日、ゲノム医療の社会実装に向けた連携推進協定を、国立大学法人大阪大学との間で締結したと発表した。
同協定に基づき両者は、クリニカルシーケンスラボを大阪大学医学部附属病院へ設置し、次世代シーケンサーを用いたがんクリニカルシーケンス検査を開始。加えて、大阪大学大学院医学系研究科に共同研究講座を開設し、新たなゲノム医療技術に関連する研究開発を実施する。
遺伝子解析を医薬品開発へつなげる
ゲノム医療は、個々のヒトのゲノム情報を解析した上で、その結果を基にして効率的かつ効果的な疾患の診断・治療・予防を行うことを指す。
タカラバイオは2000年、日本国内初の民間大規模ゲノム解析施設を開設。全ゲノムシーケンス解析などの遺伝子研究受託サービスを提供してきた実績を持つ。また近年は、CAP-LAP認定を受けた検査ラボにおいて、最新の設備を完備。クリニカルシーケンスといった臨床向け検査サービスなども提供している。
クリニカルシーケンスは、遺伝子解析を医薬品の開発や治療などの臨床応用につなげることを指す。患者に最適な抗がん剤を調べる手法の一つとして、近年注目されている。
これまで培ってきた独自技術・ノウハウを活用
今回の連携推進協定により大阪大学へ設置されるクリニカルシーケンスラボでは、遺伝カウンセリング外来などの診療体制の整備が行われる予定。共同研究講座では、タカラバイオがこれまで培ってきた遺伝子解析に関する独自の技術・ノウハウを活用し、新たなゲノム医療などの最先端技術の臨床実装を目指して研究開発が行われるという。
タカラバイオは今後も、ゲノム医療推進のための新たなサービスと製品開発を進めるとしている。
(画像はタカラバイオの公式ホームページより)

ゲノム医療の推進を目的とした大阪大学との連携推進協定締結のお知らせ - タカラバイオ株式会社
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=4506