循環器系疾患の治療薬開発に注力するCardurion社
武田薬品工業株式会社と米国Cardurion社は、8月3日、循環器系疾患の治療薬の研究開発に関する提携を締結したと発表した。
Cardurion社は、米国ボストン地域に拠点を置き、心不全などの循環器系疾患に対する次世代の治療薬の研究開発に注力しているバイオテクノロジー企業。
世界的に男女共通の主要な死因である循環器系疾患
循環器系疾患は、世界的に男女共通の主要な死因となっている。年間1700万人以上が同疾患を原因に死亡しており、2030年にはその数が約2400万人に増加するという。米国においては、心不全の患者は600万人を超え、毎年約100万人が新たに心不全と診断されている。
今回武田薬品が提携を締結したCardurion社は、CEOのDaniel Bloomfield氏と会長のMichael E. Mendelsohn氏が共に医師にして科学者であり、循環器系疾患領域において豊富な知見と卓越した経験を持つ。米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を有するとともに、日本・湘南にも研究施設を保有。本社と研究施設の周辺には、バイオテクノロジー企業および製薬企業をサポートする先進的な研究エコシステムも整備されている。
循環器系疾患領域研究チームをCardurion社へ
今回締結された提携において武田薬品は、同社湘南研究所に所属する12名の循環器系疾患領域研究チームを、Cardurion社に移す。また、同研究所の整備された研究スペースや研究開発リソースなどを、Cardurion社に提供するとしている。
さらに同社は、循環器系疾患領域における複数の前臨床パイプラインをCardurion社にライセンス供与。Cardurion社に貢献することで、アンメットニーズを有する患者に新薬を届ける体制を整えるとしている。
(画像は武田薬品の公式ホームページより)

武田薬品とCardurion社による循環器系疾患治療薬の研究開発に関する提携について - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20170803_7807.html