核酸医薬の研究開発を行うベンチャー企業VISに出資
三菱ガス化学株式会社は8月1日、名古屋大学・東海地区大学広域ベンチャー1 号投資事業有限責任組合(無限責任組合員日本ベンチャーキャピタル株式会社)とともに、核酸医薬の研究開発を行うベンチャー企業、株式会社Veritas In Silico(VIS)に出資した、と発表した。
今後成長が見込まれる核酸医薬市場に進出
核酸医薬は、病気の原因となる遺伝子を直接ターゲットにして、遺伝情報の発現機構を直接阻害するため、副作用が小さく効能が大きい医薬品として期待されている。
VISは、核酸医薬に関し新規創薬プラットフォームを開発中で、新タイプの核酸医薬を創製することを目標とするベンチャー企業である。
VISの創薬プラットフォームは、開発・生産コスト、副作用の発現を克服した新しい核酸医薬開発手法で、今後競争力のあるアプローチ法である、と三菱ガス化学はいう。
三菱ガス化学は、今後の事業展開分野を「医・食」として、2016年10月にライフサイエンス部を立ち上げ、2014年MGCファーマ株式会社を設立して抗体医薬の開発受託事業をスタート。2016年6月抗体医薬の製造受託を行う株式会社カルティベクスを設立し、2018年2月には工場稼働を予定している。
核酸医薬は今後成長が見込まれる市場であり、創薬手法において、化学メーカーとしてこれまで蓄積したノウハウを活かし、VISとの研究開発を推し進めるため資本参加したとのこと。
VISの設立は2016年11月で、資本金は資本準備金を含み3億5,100万円である。三菱ガス化学は、持株比率21.7%となる2.5億円を出資する。他の出資者は、日本ベンチャーキャピタルが持株比率8.7%、残りの69.6%は個人3名である。
(画像は三菱ガス化学株式会社のHPより)

三菱ガス化学株式会社のニュースリリース
http://www.mgc.co.jp/php/files/170801.pdf