Molecular社の「ETB」基盤技術を応用
武田薬品工業株式会社は、8月4日、がん治療薬創出プログラムの提携に関する契約を米国Molecular社との間で締結したと発表した。
Molecular社は、次世代の抗毒素「ETB」の研究・開発・製品化に注力している企業。同提携では、武田薬品が提供する治療標的候補に対して、Molecular社の「ETB」基盤技術が応用される。
改変型志賀毒素様毒素融合タンパク質をがん治療薬に
武田薬品は近年、特異的腫瘍抗原を標的とする革新的な基盤技術へのアクセスを目指して、がん領域における提携を拡大してきた。Molecular社との間でも、武田薬品がライセンス獲得のオプション権を有するプログラムに関しては、既に提携を実施している。
今回発表された提携では、固形がんを含む各種腫瘍をターゲットとして取り組むべく、両社はパートナーシップを拡大する。武田薬品はMolecular社の革新的なアプローチを活用することが可能となり、Molecular社は改変型志賀毒素様毒素融合タンパク質を新たながん治療薬として開発する機会を得ることとなった。
Molecular社は治験薬の製造・供給を実施
今回発表された提携において創出されたパイプラインの権利については、武田薬品が独占的に獲得するオプション権を保有する。同社が行う開発実施のために、Molecular社は臨床第1相試験までの治験薬の製造・供給を実施するという。
武田薬品は、Molecular社のチームを高く評価しており、今回の提携拡大を嬉しく思うとしている。
(画像は武田薬品の公式ホームページより)

武田薬品とMolecular社の複数の創薬標的に関する共同研究およびライセンス契約の締結について - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20170804_7810.html