新たな医療技術の早期創出を目指して
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)は、7月25日、平成29年度「臨床研究・治験推進研究事業」に係る公募(3次公募)についての発表を行った。
同事業は、新たな医療技術の早期創出につながることを目指して行われるもの。1000万円未満の研究開発費が支援される。
臨床研究・治験はより一層の活性化が必要
臨床研究および治験は、新規医薬品などの創出においては不可欠なプロセスとなる。新規の医薬品を迅速に製品化するため、また近年問題となっているドラッグ・ラグやデバイス・ラグの解消にも資するため、臨床研究・治験はより一層の活性化が必要であると、AMEDはする。「臨床研究・治験推進研究事業」は、そのために行われる事業となる。
同事業では、日本で生み出された基礎研究の成果を薬事承認につなげ、革新的な医薬品・医療機器を創出することなどを企図。基礎研究の成果を治験などに適切に橋渡しするための非臨床試験や、科学性および倫理性が十分に担保され得る質の高い臨床研究等を、推進する。また、日本の臨床研究や治験のさらなる活性化を目的とした研究も、推進するとしている。
習得した手法や技術を国内還元するための研究を支援
今回の公募では、患者レジストリを活用した研究などに実際に携わる医師・臨床研究コーディネーター(CRC)・薬剤疫学者などを海外に派遣。習得した手法や技術を、国内に還元するための研究を支援する。患者ニーズに応える医療技術の早期創出を、目指すという。
公募期間は、2017年8月上旬から下旬まで。府省共通研究開発管理システム(e-Rad)による応募受け付けが予定されている。
(画像はAMEDの公式ホームページより)

平成29年度「臨床研究・治験推進研究事業」に係る公募(3次公募)について - 国立研究開発法人日本医療研究開発機構
http://www.amed.go.jp/koubo/050120170725.html