ルセンティス単剤と併用との比較試験を開始
参天製薬株式会社(以下、参天製薬)は7月26日、TRACON Pharmaceuticals,Inc.(以下、TRACON社)と共同で、DEー122の滲出型加齢黄斑変性(以下、wet AMD)患者を対象とした前期第2相臨床試験を開始したことを発表した。
今回、実施される前期第2相臨床試験はDEー122硝子体内注射とルセンティス硝子体内注射の併用とルセンティス硝子体内注射の単剤での有効性と安全性を比較する試験だ。
眼科疾患領域での開発権を獲得した抗エンドグリン抗体
加齢黄斑変性は、加齢が主な原因で視力の低下を引き起こす疾病。加齢黄斑変性には、黄斑の組織が萎縮する「萎縮型」と網膜の下に新しい血管が新生され、黄斑にダメージを与える「滲出性」がある。
血管新生に血管内皮増殖因子(VEGF)が過剰に造られるため、短期間、VEGFを抑えることができるルセンティスは、wet AMDの標準的な治療薬とされている。
DEー122は、wet AMDに対する抗血管新生薬(以下、抗VEGF)療法を補完するとして、2014年3月にTRACON社から参天製薬が全世界における眼科疾患領域での開発権を獲得した抗エンドグリン抗体。
2015年6月には、米国食品医薬品局(FDA)にも治験許可申請を行っている。
(画像は参天製薬株式会社HPより)

参天製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.santen.co.jp/ja/news/20170725-1.pdf