研究マイルストンを達成し、次の研究ステージへ
第一三共株式会社は、7月19日、Zymeworks社と実施しているバイスペシフィック抗体に関する共同研究について、その進捗を明らかにするプレスリリースを発表した。
バイスペシフィック抗体は、抗体1分子中の2つの抗原結合部位に、異なる種類の抗原が結合できる抗体医薬。この共同研究は、がん免疫療法による新規治療薬創製を目指して実施されているもの。今回の発表によると、同研究は研究マイルストンを達成し、次の研究ステージに進んだという。
がん患者のための革新的な治療を提供
第一三共はそのがん事業において、世界最先端のサイエンスを応用し、がん患者のための革新的な治療を提供することを使命とする。
そのために同社は、日本のがん領域ラボラトリーと米国プレキシコンの強力な研究体制を通じて、がん領域の開発パイプラインの拡充を推進。合計20以上にのぼる新規の低分子医薬・抗体医薬・抗体薬物複合体を保有している。
創製技術基盤を使用する権利を取得
第一三共は2016年9月、Zymeworks社との間でクロスライセンス契約を締結し、Zymeworks社が保有するバイスペシフィック抗体の創製技術基盤を使用する権利を取得。一方Zymeworks社は、第一三共が保有するがん免疫関連の抗体を活用した独自のバイスペシフィック抗体を研究開発および商業化する権利を取得している。
第一三共は、Zymeworks社が保有する次世代バイオ医薬の創製技術基盤を活用し、がん患者に新たな治療の選択肢を提供するとしている。
(画像は第一三共の公式ホームページより)

バイスペシフィック抗体に関するZymeworks社との共同研究の進捗について - 第一三共株式会社
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006673.html