新たなアプローチによって病気と闘う製品
米国研究製薬工業協会(PhRMA)は、7月21日、現在開発中である医薬品の74%がファースト・イン・クラス(画期的新薬)となる可能性があると発表した。
この発表は、PhRMA米国本部が現地時間7月18日に発表した報道資料を翻訳したもの。ファースト・イン・クラスの医薬品とは、これまでに存在しなかった新たなアプローチによって病気と闘う製品を指す。
報告書「バイオ医薬品のパイプライン」
PhRMAによる今回の発表は、同協会がアナリシス・グループ社に委託した調査結果に基づいてまとめられた報告書「バイオ医薬品のパイプライン:臨床開発段階にある革新的な治療法」の中で明らかにされたもの。
同報告書では、医薬品開発におけるパイプラインの世界的現状が調査され、バイオ医薬品業界の研究者たちが現在追究している新たなアプローチについて検証が実施されている。
同報告書は、細胞治療・遺伝子治療に加え、DNA治療薬・RNA治療薬、また結合モノクローナル抗体など、新たな治療法へのアプローチに注目。がんを含む腫瘍学の分野においては4000件超、心血管疾患については450件、神経系疾患の分野では700件の治療法が、それぞれ臨床開発段階にあることを明らかにしている。
極めて重要な事実
同報告書はさらに、臨床開発中である822件の治療法が、米国食品医薬品局(FDA)により希少疾病用医薬品の指定を受けていることを報じた。希少疾病の中で承認された治療法が存在するものは5%に過ぎないという現状を踏まえ、PhRMAはこの事実が極めて重要であるとしている。
(画像はPhRMAの公式ホームページより)

現在開発中である医薬品の74%がファースト・イン・クラス(画期的新薬)となる可能性を発表 - 米国研究製薬工業協会
http://www.phrma-jp.org/