ロシアとCIS加盟国で製造・商業化へ
大塚製薬株式会社(以下「大塚製薬」)は、ロシアの製薬大手アールファーム株式会社(以下「アールファーム社」)と7月18日、ロシア連邦と独立国家共同体(CIS加盟国)における、多剤耐性肺結核治療薬「デラマニド」の製造および商業化に関するライセンス契約を締結したと発表した。
結核の蔓延が深刻化しているロシア連邦は、国際的な結核危機に取り組む主導的立場にある。2017年11月16~17日には同国が開催国の大役を担い、結核をテーマとしたWHO世界閣僚会議がモスクワで開催される予定。
多剤耐性結核に苦しむ患者に新たな治療法として
大塚製薬創製の多剤耐性肺結核治療薬「デラマニド」は、開発にあたり、エジプト、アメリカ、中国など世界9か国で臨床試験が実施された。
「デルティバ」の製品名で、日本国内では2014年9月に発売を開始しており、同年4月には成人の多剤耐性肺結核の適応で欧州委員会(EC)より販売承認を取得している。
大塚製薬代表取締役社長 樋口達夫氏は、今回のライセンス契約締結に際し、日ロ経済協力の長い歴史を踏まえたコメントを発表。同社とアールファーム社が両国の経済協力の伝統を継承しつつ、ロシア連邦およびCIS加盟国の多剤耐性結核に苦しむ患者に新しい治療法を提供していくと述べた。
(画像は大塚製薬株式会社 ホームページより)

大塚製薬株式会社 ニュースリリース
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