英国で開催されるAAI2017
日本イーライリリー株式会社は、7月14日、英国ロンドンで開催される学会において米イーライリリー社がアルツハイマー病に関する研究報告を行うと発表した。
この発表は、7月12日に米イーライリリー社が発表したプレスリリースを翻訳したもの。研究報告が行われるのは、7月16日から20日にかけて英国で開催される「Alzheimer’s Association International Conference2017(以下「AAI2017」)」。
3.2秒ごとに1人が診断されている
アルツハイマー病は、記憶などの認知機能に進行性の機能低下をもたらす疾患。アルツハイマー病型認知症は、認知症の最も頻度の高い形態であり、認知症症例の60%から80%を占める。
現在、世界中で認知症を抱えて生活している人の推定数は、約4700万人。この数は、2030年にはおよそ7500万人に、2050年には1億3200万人にまで増加すると推測されている。また、年間約1000万人が認知症と新たに診断されており、3.2秒ごとに1人が診断されていることになる。
アルツハイマー病による現在の年間の社会的および経済的損失は、8000億ドルを上回るとされる。この額は、2018年には1兆ドルに達するという。
40件以上の調査・研究を報告
米イーライリリー社が「AAI2017」において報告するのは、同社の広範なアルツハイマー病パイプラインに関するデータ。同疾患診断前の医療資源使用に関するヘルスアウトカムデータや、種々の臨床開発段階にある有望な治療薬や診断手法など、40件以上の調査・研究を報告するという。
同社は、アルツハイマー病の解決法を探し求め続けており、近い将来には有望な新規の治療法が発見されるとしている。
(画像は日本イーライリリーの公式ホームページより)

イーライリリー社、AAIC2017において、40件以上の研究報告を発表予定 - 日本イーライリリー株式会社
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