大日本住友製薬の米国子会社、サノビオン社
大日本住友製薬株式会社は、7月14日、同社の米国子会社であるサノビオン社が、「シクレソニド」を含有する3製品の米国販売権をスイスのCovis社へ譲渡したと発表した。
この発表は、サノビオン社が米国東部時間7月13日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。譲渡は、2017年度上期に完了する見込みだという。
Takeda GmbHからの導入品である3製品
今回サノビオン社がCovis社へ譲渡するのは、喘息治療剤である「アルベスコ」、そしてアレルギー性鼻炎治療剤である「オムナリス」および「ゼトナ」。これら3製品はサノビオン社にとって、Takeda GmbH(旧Nycomed社)からの導入品。「アルベスコ」および「オムナリス」は2008年に、「ゼトナ」は2012年に、それぞれ米国において発売されている。
サノビオン社が今回の譲渡契約締結を決めたのは、同社が呼吸器領域において慢性閉塞性肺疾患(COPD)への戦略的集中を図るためだという。同社は米国において、最も幅広いCOPDの製品ポートフォリオを有しており、それぞれの患者のニーズに応じて定量式吸入製剤およびネブライザー製剤を提供している。
グローバル製薬企業、Covis社
Covis社は、スイス・ツーク州に本社を置くグローバル製薬企業。生命にかかわる疾患や慢性疾患の治療薬を販売している。
サノビオン社は今回の譲渡に際して、Covis社と緊密に連携し、「シクレソニド」3製品の円滑な販売移管に尽力すると声明。Covis社は、譲渡完了後は速やかに3製品の販売を開始する予定としている。
(画像は大日本住友製薬の公式ホームページより)

Covis社へのシクレソニド3製品の販売権譲渡に関するお知らせ - 大日本住友製薬株式会社
http://www.ds-pharma.co.jp/ir/news/pdf/ne20170714.pdf