核酸デリバリー技術のさらなる権利強化が可能に
ナノキャリア株式会社は、7月7日、同社保有の核酸デリバリー技術に関する製法特許について、米国特許商標庁より特許査定を受けたと発表した。
同社は、米国における核酸デリバリー技術のさらなる権利強化が可能になったとしている。
核酸を確実に標的細胞へ届ける
核酸に代表されるバイオ医薬は、次世代型医薬品として世界中で注目を集めている。しかしその一方で、医薬品開発における課題は山積している状況にある。
こうした課題を克服するシステムとしてナノキャリアは、今回特許査定を受けた核酸デリバリー技術を含める形で、キャリアシステム「NanoFect」を確立。同システムは、体内では壊れやすい核酸を、確実に標的細胞へ届けることを可能にしたもの。
同社はまた、この技術と抗体技術を組み合わせ、細胞標的性能をさらなる向上させた次世代型のキャリアシステムに関する研究も推進している。
「特許権を与える価値がある」と判断された
特許査定は、特許庁が「特許権を与える価値がある」と判断された発明に下される評価。査定の後、特許料を支払うことで特許権が発生する。今回ナノキャリアが特許査定を受けた技術は、名称が「粒子組成物およびこれを有する医薬組成物」であり、出願番号は「14/930119」となっている。
同社は今後も、「NanoFect」技術を基にして、低分子医薬品と高分子医薬品の開発を推進するとしている。
(画像はナノキャリアの公式ホームページより)

核酸デリバリー技術に関する製法特許 米国における特許査定のお知らせ - ナノキャリア株式会社
http://pdf.irpocket.com/C4571/GEqq/QTKb/UASP.pdf