オニキス社ライセンス契約を締結した小野薬品
小野薬品工業株式会社は、7月13日、「Kyprolis」第3相試験についてのAmgen社の発表を明らかにするプレスリリースを発表した。
小野薬品は2010年、米国オニキス社(現Amgen社の子会社)との間でライセンス契約を締結している。今回Amgen社が発表したのは、「Kyprolis」第3相試験の最終解析結果。
再発の多発性骨髄腫を対象とする第3相試験
Amgen社の発表は、 米国現地時間7月12日に行われた。この発表において同社は、再発の多発性骨髄腫を対象とする「Kyprolis」第3相試験の最終解析で、肯定的な結果が得られたことを明らかにしている。
また、「Kyprolis」「レナリドミド」「デキサメタゾン」による3剤併用療法が、「レナリドミド」「デキサメタゾン」による2剤併用療法と比較して、死亡リスクを21%軽減したことも公表。加えて、解析で認められた有害事象は、これまでに報告されたものと一貫していることも明らかにした。
「Kyprolis」と 「Oprozomib」
小野薬品は2010年9月、「Kyprolis(注射剤)」および 「Oprozomib(経口剤)」について、全がん腫を対象とする日本国内独占ライセンス契約を、オニキス社と締結。2016年7月には「Kyprolis」など3剤の併用療法で国内製造販売承認を、2017年5月には2剤併用療法で製造販売承認事項一部変更承認を、それぞれ取得している。
(画像は小野薬品の公式ホームページより)

第3相試験においてKyprolisの併用療法が有意に全生存期間の延長を示す - 小野薬品工業株式会社
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_0713.pdf