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2025年05月10日(土)
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立命館大学、薬が効きにくくなった耐性菌「MRSA」に効く薬の開発に成功

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立命館大学、薬が効きにくくなった耐性菌「MRSA」に効く薬の開発に成功

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総合科学誌『ACS Chemical Biology』に掲載
立命館大学は、7月11日、同学生命科学部・松村浩由教授らが、薬が効きにくくなった耐性菌「MRSA」に対して効力を持つ薬を開発したと発表した。

この成果は、松村教授と、大阪大学大学院工学研究科・藤田純三博士後期課程3年生、アメリカラトガース大学・Daniel S. Pilch准教授らによるもの。オンライン総合科学誌『ACS Chemical Biology』にも掲載されている。

MRSA
治療は患者の抵抗力頼りだった「MRSA」感染症
「MRSA」は、薬(抗生物質)を使い過ぎた結果から生まれる、薬が効きにくくい耐性菌。薬の効果が期待できないため、「MRSA」感染症の治療は患者の抵抗力に頼ることとなる。抵抗力が落ちている患者が感染した場合、同感染症は特に重症化することが知られている。

同研究グループは以前、新しい「MRSA」感染症の治療薬として、「MRSA」が持っている「FtsZ」というタンパク質に接着する薬を開発した。「FtsZ」は、「MRSA」が増殖するときに働くタンパク質。薬が「FtsZ」に接着すると、「FtsZ」の働きが鈍り、結果として「MRSA」の増殖も不可能となる。マウスを使った実験では効果があったというが、しかしこの薬に対しても「MRSA」は耐性を持つに至った。

成功の「鍵」は、「薬のやわらかさ」
同研究グループは、「FtsZ」に接着する薬に耐性を持った「MRSA」をターゲットとして、新たな薬の開発に取り組んだ。結果、グループは開発に成功。成功の「鍵」は、「薬のやわらかさ」であるとしている。

今回の研究により、「MRSA」の耐性化の仕組みとその対策が明らかになったと、同研究グループはする。そして、今後は「MRSA」感染症に対する効果的な薬が開発されることが期待されるとしている。

(画像は立命館大学の公式ホームページより)


外部リンク

薬が効きにくくなった耐性菌MRSAに効く薬を開発。薬のやわらかさが鍵。 - 立命館大学
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=749


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