独ベーリンガーと米イーライリリーが発表
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、7月13日、2型糖尿病治療薬「ジャディアンス」の安全性データに関するプール解析結果を公表した。
この発表は、独ベーリンガーインゲルハイムと米イーライリリー・アンド・カンパニーが7月3日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。
GLT2を阻害することで、過剰な糖を尿中に排出
「ジャディアンス」は、選択性の高いナトリウム依存性グルコース共輸送担体(SGLT2)阻害剤。2型糖尿病に罹患し高血糖である患者に対して、SGLT2を阻害することで過剰な糖を尿中に排出させる。また、塩分(ナトリウム)を体外に排出させ、循環血漿量を低下させる作用も持つ。
今回プール解析が行われたのは、「ジャディアンス」について実施された15件の試験と4つの延長試験の安全性データ。これらの試験は、12500人以上の成人2型糖尿病患者を対象とした実施された。解析の結果、同剤による治療は忍容性に優れ、下肢切断や骨折でプラセボ群と「ジャディアンス」群における不均衡は認められなかったという。
『Advances in Therapy』に掲載された
プール解析が行われた試験のひとつであるEMPA-REG OUTCOME試験では、「ジャディアンス」は心血管死のリスクを38%減少させた。また安全性プロファイルについいても、同剤に関する過去の試験の結果や現在添付文書に記載されている情報と一致していたという。
なお、EMPA-REG OUTCOME試験を含むプール解析の結果は、『Advances in Therapy』に掲載された。
(画像は日本ベーリンガーインゲルハイムの公式ホームページより)

ジャディアンスの安全性データのプール解析結果を公表 - 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/