術後補助療法として評価するCheckMate-238試験
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、7月6日、「オプジーボ」を評価するCheckMate-238試験にて、主要評価項目が達成されたと発表した。
この発表は、7月5日に米国のブリストル・マイヤーズ スクイブ社が発表したプレスリリースを翻訳したもの。同試験は、根治切除後の高リスク悪性黒色腫患者の術後補助療法として同剤を評価する第3相臨床試験。
過半数が5年以内に再発を経験する「ステージ3」
悪性黒色腫は、腫瘍の限局・厚さ・潰瘍の有無・その他の部位への転移状態などに基づいて、「0」から「4」までのステージに分類される。
「ステージ3」の悪性黒色腫は、所属リンパ節への転移が認められるが、遠隔リンパ節および身体の他の部位への転移が認められない段階。治療としては、原発腫瘍および所属リンパ節の外科的切除が行われ、患者の一部では術後補助療法が行われる場合もある。
「ステージ3b」「ステージ3c」の悪性黒色腫患者は、その過半数が5年以内に再発を経験する。今回結果が発表されたCheckMate-238試験は、「ステージ3b」「ステージ3c」「ステージ4」の悪性黒色腫患者を対象とするもの。
無再発生存期間の優越性が示された
「オプジーボ」は、身体の免疫系を利用して抗腫瘍免疫応答を再活性化する、PD-1免疫チェックポイント阻害薬。複数のがん腫において現在、重要な治療選択肢となっている。
CheckMate-238試験では、同剤と「ヤーボイ」を比較評価。中間解析において「オプジーボ」投与群は、「ヤーボイ」投与群と比較して無再発生存期間の優越性が示されたという。
(画像はブリストル・マイヤーズ スクイブの公式ホームページより)

オプジーボを評価した第3相臨床試験において主要評価項目が達成される - ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
http://www.bms.co.jp/press/pdf/20170706.pdf