白斑や難治性皮膚潰瘍等に対する培養表皮移植
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングは、7月3日、白斑や難治性皮膚潰瘍等に対する培養表皮移植(再生医療)の臨床研究に用いる培養表皮の製造を、名古屋市立大学病院より受託すると発表した。
自家培養表皮と自家培養軟骨を製造販売
ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングは、富士フイルムグループの企業であり、国内初の再生医療等製品である自家培養表皮と、自家培養軟骨を製造販売している企業。
同社は、医薬品医療機器等法に基づく再生医療等製品の製造管理および品質管理の基準(GCTP)を満たす製造設備を保有。また2015年10月には、再生医療等安全確保法に基づき厚生労働省より「特定細胞加工物製造許可」を取得。自社製品の開発・製造・販売で蓄積したノウハウと確立したシステムを活用し、細胞培養の受託事業を展開してきた。
日本初の取り組み
今回ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングが培養表皮の製造を受託する臨床研究は、再生医療等安全性確保法のもとで実施されるもの。名古屋市立大学病院にて採取された患者の組織は、細胞培養加工施設である同社へ輸送され、約4週間をかけて皮膚由来の細胞をシート状に培養された後、名古屋市立大学病院へ届けられる。
大学病院が行う臨床研究として、白斑や難治性皮膚潰瘍等に対する培養表皮移植の取り組みは、日本初だという。
(画像はジャパン・ティッシュ・エンジニアリングの公式ホームページより)

名古屋市立大学病院より培養表皮の製造を受託 - 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
http://www.jpte.co.jp/news/20170703.pdf