選択的セロトニン再取り込み阻害剤
アッヴィ合同会社とMeiji Seikaファルマ株式会社は、7月3日、選択的セロトニン再取り込み阻害剤「フルボキサミン」について、小児強迫性障害治療に対する承認を取得したと発表した。
今回の承認によって同剤は、日本において、小児の強迫性障害に対し使用可能な初めての選択的セロトニン再取り込阻害薬(以下「SSRI」)となっている。
日本を含む約110ヵ国で販売されている
強迫性障害は、「手を繰り返し洗う」「鍵を閉めなかったと心配して頻繁に確認する」といった強迫症状に特徴付けられる、精神疾患。適切な治療がなされない場合や治療が遅れた場合には、強迫観念や執拗な確認行動などによって日常生活が著しく妨げられ、QOLの低下を招く。
「フルボキサミン」は、1999年、日本で最初のSSRIとして発売された薬剤。現在は、成人に対する「うつ病・うつ状態」「強迫性障害」「社会不安障害」の適応で販売されている。また、日本を含む約110ヵ国でも販売されている。
2013年より小児の強迫性障害に対する開発を開始
「フルボキサミン」の小児の強迫性障害に対する適応は、欧米など約90ヵ国で既に承認されていた。日本において同剤は、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」における検討の結果、医療上の必要性が高いという評価を獲得。厚生労働省よりアッヴィおよびMeiji Seikaファルマが要請を受け、2013年より小児の強迫性障害に対する開発が進められていた。
両社は、「フルボキサミン」の提供を通じて、患者やその家族のQOL向上に貢献するとしている。
(画像はMeiji Seikaファルマの公式ホームページより)

選択的セロトニン再取り込み阻害剤「ルボックス/デプロメール」の承認取得 - Meiji Seikaファルマ株式会社
http://www.meiji-seika-pharma.co.jp/