国内での開発を中止を発表
第一三共株式会社(以下、第一三共)は7月5日、米国Coheres BioSciences社(以下、CB社)と共同開発中であった関節リウマチ自己免疫疾患治療薬エタネルセプトのバイオシミラー「CHS-0214」について国内での開発を中止することを発表した。
バイオシミラーは、同等、同質の品質で、安全性と有効性を有する医薬品。エタネルセプトは、商品名「エンブレル(R)」として日本でも2005年3月から武田薬品工業株式会社とファイザー株式会社が販売している。
製剤製造方法を確立できなかったことが原因
第一三共は2012年5月に、日本、韓国、台湾でのエタネルセプトと、濾胞性B細胞性非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫の治療剤リツキシマブのバイオシミラー事業化において、CB社と提携、開発を進めてきた。
2014年8月には、「CHS-0214」の第3相臨床試験を開始し、また2016年1月にその試験結果として、主要評価項目であった「CHS-0214」投与後24週時点での関節リウマチ疾患活動性が、先行バイオ医薬品群と同等性であったことが確認されていた。
今回の中止について第一三共は、日本での供給可能に必要な商用製剤製造方法を確立できなかったことが原因としている。
(画像は第一三共株式会社HP)

第一三共株式会社 ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006663.html