「ペムブロリズマブ」併用に関する医師主導治験
オンコリスバイオファーマ株式会社は、6月27日、腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン(OBP-301)」と抗PD-1抗体「ペムブロリズマブ」の併用に関する医師主導治験の実施申請を行ったと発表した。
同社は2016年8月、国立研究開発法人国立がん研究センター東病院との間で「テロメライシン」に関する医師主導治験契約を締結したと発表。今回の実施申請は、同病院より独立行政法人医薬品医療機器総合機構に対して提出されている。
遺伝子改変された5型のアデノウイルス
「テロメライシン」は、遺伝子改変された5型のアデノウイルス。テロメラーゼ活性の高いがん細胞で特異的に増殖し、がん細胞を溶解させるという強い抗腫瘍活性を持つ。体への負担も少なく、重篤な副作用もこれまで報告されていないため、患者のQOL向上の面からも期待されている。
同剤はまた、放射線治療や化学療法剤との併用により、さらに強力な抗腫瘍活性が導き出せることも明らかになっている。オンコリスバイオファーマは、同剤の局所・全身療法としての可能性を探るべく、国内外で研究開発を推進。免疫チェックポイント阻害剤などとの併用に関する検討も、積極的に行っている。
国立がん研究センター東病院にて投与開始
今回実施申請を行われた試験は、進行性または転移性固形がん患者を対象として、「テロメライシン」とMSD株式会社の抗PD-1抗体「ペムブロリズマブ」を併用投与した際の安全性・忍容性などの評価・検討するもの。
治験申請受理後は、試験実施施設である国立がん研究センター東病院において、投与開始に向けた準備が進められていく予定だという。
(画像はオンコリスバイオファーマの公式ホームページより)

テロメライシンと抗 PD-1抗体ペムブロリズマブの併用に関する医師主導治験実施申請のお知らせ - オンコリスバイオファーマ株式会社
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