公衆衛生上の大きなアンメットニーズに対応
武田薬品工業株式会社は2017年6月26日のニュースリリースで、Biological E. Ltd.(BE社)と公衆衛生上の大きなアンメットニーズが存在するインド、中国や低・中所得国に向けて、BE社により商用化される安価で有用な混合ワクチンの開発・供給を促進するための二つのライセンス契約を締結したと発表した。
武田薬品は、麻しんワクチンおよび百日せきワクチンを20年以上日本で販売してきており、2015年に2,570万人もの新生児が誕生しているインドのような人口の多い国の人々にワクチンを提供し公衆衛生の課題を克服するため、BE社との提携を締結した。
武田の大量生産技術をBE社へ移管
今回の提携により、武田薬品は、設備化のサポート、生産および品質管理に関するトレーニング、プロセス開発における技術補助、非臨床試験デザイン策定、ならびに治験薬製造および商用初回出品などに対する技術サービス提供を含む既存の麻しんワクチンおよび無細胞百日せきワクチンの大量生産技術を日本からBE社へ移管する。
BE社は契約に基づき、移管された大量生産技術の規模を拡大して混合ワクチンの開発に投資し、またワクチンの生産技術をワクチンに使用する権利を有するとともに、インド、中国などで、麻しん・風しん混合ワクチンおよび百日せきワクチンの販売権を有することとなる。
(画像は武田薬品工業株式会社のサイトより)

武田薬品工業株式会社ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20170626_7778.html武田薬品工業株式会社
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