関節リウマチの新たな治療選択肢
中外製薬株式会社は2017年6月26日のニュースリリースで、ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「アクテムラ(R)」の皮下注製剤に関して、2週間隔投与で効果不十分な関節リウマチ患者に対し、1週間隔投与までの短縮を可能にする用法・用量追加の承認を厚生労働省から取得したと発表した。
今回の承認は、国内のSHINOBI試験(MRA231JP試験)の成績に基づき、関節リウマチに対するアクテムラ皮下注製剤を1週間隔で投与する群と、2週間隔で投与する群に無作為に割り付け、1週間隔投与の有効性、安全性を二重盲検比較し検討した。
この試験で、主要評価項目である投与12週時のDAS28-ESRの変化量について、アクテムラの安全性プロファイルの報告結果と同様に、1週間隔投与群に優越性が認められる結果が得られた。
患者のQOLの向上に貢献
従来の用法・用量では、効果不十分の患者において、点滴静注用製剤などに切り替える必要があり、患者の通院や点滴にかかる時間的負担や医療機関で不便が生じる場合があった。
今回の承認により、1週間まで投与間隔を短縮できることで、患者の利便性を低下させることなく治療を継続できることが期待される。
(画像は中外製薬株式会社のサイトより)

中外製薬株式会社ニュースリリース
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