中間解析に基づく継続推奨
エーザイ株式会社は、6月22日、肥満症治療剤「lorcaserin」の心血管疾患アウトカム試験について、独立データモニタリング委員会(IDMC)より試験継続の推奨を受領したと発表した。
この継続推奨は、同試験の安全性に関する中間解析に基づくもの。IDMCによる推奨を受け、エーザイは、同試験を計画通り続行するとしている。
満腹感を促進する作用を持つ「lorcaserin」
「lorcaserin」は、米国アリーナ社が創製した新規化合物。選択的に脳内のセロトニン2C受容体を刺激することで、摂食を抑制し、満腹感を促進する作用を持つと考えられている。
同剤は米国において、体重に関連する合併症を有する成人患者の食事療法と運動療法に対する補助療法として、2012年6月に米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得。米国麻薬取締局によるスケジューリング指定を経て、2013年6月に「BELVIQ」の製品名で発売された。
エーザイは2017年1月、アリーナ社より同剤の開発および販売に関する全ての権利を取得している。
主要心血管イベントによる安全性を評価
「lorcaserin」の心血管疾患アウトカム試験は、主要心血管イベントによる安全性の評価を主要目的とする、二重盲検・プラセボ対照・並行群間比較の臨床第3b/4相試験。肥満症治療剤に関しては、最も規模の大きい試験だという。
エーザイは引き続き、肥満症の内科的治療分野におけるさらなるアンメット・メディカル・ニーズの充足を目指すとしている。
(画像は写真素材足成より)

lorcaserinの心血管疾患アウトカム試験において独立データモニタリング委員会より試験継続の推奨を受領 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201729.html