作用メカニズムに関する論文が掲載
株式会社キャンバスは、6月23日、同社が開発中の抗がん剤候補化合物「CBP501」の作用メカニズムに関する論文が、米国の有力な論文誌『Oncotarget』オンライン版に掲載されたと発表した。
この論文では、「CBP501」が肺がん細胞の遊走・浸潤・上皮間葉移行を広く阻害することなどが示されている。
「カルモジュリン・モジュレーター」という作用メカニズム
「CBP501」は、キャンバス独自のスクリーニングより獲得された抗がん剤候補化合物。キャンバスは、「がん細胞の多くは細胞分裂プロセス(細胞周期)が正常細胞と異なる」という事実に基づき、細胞表現型スクリーニングを構築。「カルモジュリン・モジュレーター」という作用メカニズムを持つ「CBP501」を、創出・最適化している。
同社がこれまで進めてきた臨床試験のデータや基礎研究成果の積み上げにより「CBP501」は、がん細胞をただ傷害するのみならず、がん細胞を免疫原性細胞死へ誘導する可能性が明らかになりつつあるという。また、がん微小環境(がん細胞が育っている周辺の細胞)にも作用し、がん免疫やがん幹細胞に関わる広範な作用を示す可能性も、明らかになりつつあるとしている。
抗がん剤としての有望さを客観的に示した
今回『Oncotarget』オンライン版に掲載された論文では、「CBP501」が既に明らかになっていた作用メカニズムに加え、カルモジュリン阻害によってがん細胞の遊走・浸潤・上皮間葉移行を阻害する作用を持つことが示された。
キャンバスは今回の論文掲載について、「CBP501」の抗がん剤としての有望さを改めて客観的に示すものとしている。
(画像はキャンバスの公式ホームページより)

CBP501作用メカニズムに関する論文のOncotarget誌への掲載について - 株式会社キャンバス
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