オピオイド誘発性便秘症治療薬を発売
塩野義製薬株式会社(以下、塩野義製薬)は6月7日、オピオイド誘発性便秘症治療薬「スインプロイク(R)錠0.2mg」を発売したことを発表した。
オピオイド鎮痛薬は、中枢神経ミュー受容体を刺激し、鎮痛効果を得るが、同じく消化管のミュー受容体を刺激するため、消化管の運動抑制等が起こり、便秘を引き起こしてしまう。
オピオイド鎮痛薬はその強い鎮痛作用から、がん性疼痛治療に使用されるが、副作用として40%~80%の患者が便秘に苦しんでいると言われている。
単独でグローバル開発を進めた初の医薬品
「スインプロイク(R)」は、末梢性ミューオピオイド受容体拮抗薬として、2017年3月に製造販売承認を取得。塩野義製薬が単独でグローバル開発を進めた初の医薬品となる。
また、米国食品医薬品局(FDA)にも2017年3月に承認を得ており、欧州医薬品庁(EMA)にも製造販売申請をして受理されている。
「スインプロイク(R)」は、これまでのオピオイド誘発性便秘症治療薬とは、全く違う作用機序を有し、オピオイド鎮痛薬の効果に影響を与えず、便秘を治すことができるとして期待されており、塩野義製薬は「疼痛・神経」をコア疾患領域の1つとして、疼痛治療に関する画期的新薬の開発に取り組んでいる。
(画像は塩野義製薬株式会社HPより)

塩野義製薬株式会社 プレスリリース
http://www.shionogi.co.jp/