「リリカカプセル」と同様に共同プロモーション
ファイザー株式会社とエーザイ株式会社は、6月8日、疼痛治療剤「リリカカプセル」の剤形追加品として「リリカOD錠25mg」「同75mg」「同150mg」を発売した。
「リリカカプセル」は、ファイザーとエーザイが日本における共同プロモーションを行っている薬剤。「リリカOD錠」についても、両者は同様に共同プロモーションを行う。
各種神経伝達物質の放出を抑制、鎮痛作用を発揮
「リリカ」は、米国ファイザー社が開発した疼痛治療剤。過剰に興奮した神経系において、各種神経伝達物質の放出を抑制することで、鎮痛作用を発揮すると考えられている。国際疼痛学会をはじめとする主要学会などでは、神経障害性疼痛または線維筋痛症の第一選択薬に推奨されている。
日本において同剤は、2010年6月、「帯状疱疹後神経痛」を効能・効果として発売された。その後、効能・効果を「神経障害性疼痛」と「線維筋痛症に伴う疼痛」に変更。2017年2月には、「リリカOD錠」の製造販売承認を取得していた。
高齢の患者でも服用しやすい剤形
「リリカ」の適応症のひとつである「神経障害性疼痛」は、神経の損傷やそれに伴う機能異常により、痛みが生じる疾患。病態や発症機序が複雑かつ多様であるため、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などの鎮痛薬の効果がほとんど期待できない難治性の痛みと考えられている。
「リリカOD錠」は、口腔内の唾液で速やかに崩壊し、高齢の患者でも服用しやすい剤形となっている。ファイザーとエーザイは今後も、同剤に関連する適正使用情報を提供していくという。
(画像はプレスリリースより)

疼痛治療剤 リリカOD錠 新発売 - ファイザー株式会社
http://www.pfizer.co.jp/