投資額は合計で4,000万ユーロ超
武田薬品工業株式会社は2017年6月1日のニュースリリースで、同社のアイルランド工場に多発性骨髄腫治療剤「ニンラーロ(R)」(一般名:イキサゾミブクエン酸エステル)の新たな製造施設を建設するにあたり、起工式を実施したと発表した。
全世界に向けたニンラーロ製造の役割を担う高度密閉の新棟建設により、アイルランド工場の製造施設が拡張することとなり、今後2年間で約40名の新たな雇用が創出される。
原薬、製剤、包装、品質管理を全て施設内で実施
新製造施設は、原薬、製剤、一次および二次包装、品質管理の全てを一つの製造施設内で実施できる特徴をもち、2017年6月に建設を開始して2018年度第2四半期に完成し、2018年度後半から稼動を開始して二次包装製品を出荷する見込みとなっている。
ニンラーロは、2015年11月に米国食品医薬品局(FDA)から販売許可を取得し、米国で発売した前治療歴のある再発・難治性の多発性骨髄腫に対する最初でかつ唯一の経口プロテアソーム阻害剤であり、プロテアソーム阻害剤をベースとした全て経口の3剤併用レジメンを可能とした。
また、2017年3月に厚生労働省から製造販売許可を取得し、再発又は難治性の多発性骨髄腫に対するレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用を適応症に、日本で最初の経口プロテアソーム阻害剤として2017年5月に発売を開始している。
(画像はプレスリリースより)

武田薬品工業株式会社ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20170601_7768.html武田薬品工業株式会社
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