日本・韓国で両剤を開発・商業化することが可能に
小野薬品工業株式会社は、5月31日、MEK阻害剤「Binimetinib」およびBRAF阻害剤「Encorafenib」に関するライセンス契約を、米国アレイ社との間で締結したと発表した。
この契約締結により小野薬品は、日本・韓国において両剤を開発・商業化することが可能となった。
バイオ医薬品企業、アレイ社
アレイ社は、がん患者の治療を対象とした低分子化合物の創薬、開発および商業化に注力しているバイオ医薬品企業。
同社は現在、保有する「Binimetinib(MEK162)」「Encorafenib(LGX818)」「Selumetinib」「Danoprevir」「Larotrectinib」「Tucatinib」「Ipatasertib」について、申請のための臨床試験を進行中。「Binimetinib」および「Encorafenib」については、BRAF変異メラノーマとBRAF変異大腸がんを対象とする第3相臨床試験が実施されている。
患者に対する新たな治療選択肢になる
今回のライセンス契約の締結に伴って小野薬品は、契約一時金、開発の進捗に応じたマイルストン、売上高に応じたマイルストンを支払う。
同社はアレイ社について、分子標的薬の研究・開発において実績を持つ企業と評価。「Binimetinib」および「Encorafenib」についても、BRAF変異メラノーマやBRAF変異大腸がん、また他のがんで苦しむ患者に対する新たな治療選択肢になるものとしている。
(画像は小野薬品の公式ホームページより)

米国アレイ社と「Binimetinib」および「Encorafenib」に関するライセンス契約を締結 - 小野薬品工業株式会社
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_0531_2.pdf