既存薬では効きにくい痒みに対しても有効を示す
東レ株式会社は2017年5月31日のニュースリリースで、東レが製造販売承認を取得した、血液透析患者、慢性肝疾患患者におけるそう痒症改善剤の「レミッチ(R)OD錠2.5μg」(一般名、ナルフラフィン塩酸塩)について、2017年5月31日付けで薬価基準に収載されたことに伴い、2017年6月13日(火)から販売を開始すると発表した。
東レが創製したレミッチ(R)は、世界初の選択的オピオイドκ(カッパ)受容体作動薬であり、従来の抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などとは異なるメカニズムで痒みを抑えることから、既存薬では効きにくい痒みに対しても有効性を示すものとして開発された。
水あり水なしの服用で、服薬コンプライアンスを向上
今までの「レミッチ(R)カプセル2.5μg」の剤形は軟カプセル剤であるため、水なしでの服用が比較的困難であったが、今回、薬価基準に収載された「レミッチ(R)OD錠2.5μg」の剤形は口腔内崩壊錠であるため、水あり、水なしのどちらでも服用可能になった。
したがって、高齢者など嚥下機能が低下している患者や、水分摂取の制限が必要な患者の利便性の向上と服薬コンプライアンスの向上につながることが期待される。
東レは、今回の剤形追加により、血液透析患者、慢性肝疾患患者におけるそう痒症治療の新たな選択肢として、治療に大きく貢献できるものと期待していると述べている。
(画像は東レ株式会社のサイトより)

東レ株式会社ニュースリリース
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