コンディショナルプロテオミクス試薬
フナコシ株式会社は、5月29日、遊離亜鉛イオン(Mobile Zinc)応答性タンパク質ラベル化試薬「Zin-Pro Capture」の販売を開始したと発表した。
「Zin-Pro Capture」は、細胞内遊離亜鉛イオンの輸送動態に関わるタンパク質の同定・解析において有用な、コンディショナルプロテオミクス試薬。
亜鉛イオンの細胞内挙動をタンパク質レベルで解析
コンディショナルプロテオミクス試薬「Zin-Pro Capture」は、京都大学工学研究科・浜地教授の研究成果に基づき、フナコシが製品化を行った試薬。
浜地教授らは、必要なタイミングでタンパク質に標識を導入できる環境依存性タンパク質標識技術を確立。この環境依存的(condition dependent)なタンパク質標識を利用したプロテオミクスは、コンディショナルプロテオミクスとして注目されていまる。
同試薬は、細胞内の高濃度亜鉛を感知して、その周囲のタンパク質へ選択的に蛍光色素フルオレセインを導入。亜鉛イオンの細胞内挙動を、タンパク質レベルにおいて解析することを可能にした。亜鉛イオンは、生理現象や病理現象に大きく関与すると考えられている。
商品コードは「FDV-0013」
フナコシは、50年におよぶライフサイエンスの歴史を持つ企業。医薬品の専門商社として長年培ってきたノウハウを駆使し、基礎研究や応用研究に欠かせない試薬や機器を手がけ続けている。
なお「Zin-Pro Capture」の商品コードは、「FDV-0013」。メーカー略称は「FNA」となっている。
(画像はプレスリリースより)

遊離亜鉛イオン応答性タンパク質ラベル化試薬「Zin-Pro Capture」販売開始のお知らせ - PR TIMES
http://www.funakoshi.co.jp/contents/80824遊離亜鉛イオン応答性タンパク質ラベル化試薬 Zin-Pro Capture
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