全く新しいシリーズ、ピラゾロピリジン誘導体
ラクオリア創薬株式会社は、5月23日、同社が創出した選択的ナトリウムチャネル遮断薬のうちのひとつであるピラゾロピリジン誘導体について、欧州における特許査定の連絡を受けたと発表した。
ピラゾロピリジン誘導体は、同社がこれまで権利化してきた選択的ナトリウムチャネル遮断薬のものとは異なる、全く新しいシリーズの誘導体。
痛みの治療薬、ナトリウムチャネル
ナトリウムチャネルは、興奮性細胞の細胞膜表面に多く発現するイオンチャネルの一種。細胞内外の電位変化に応じて開口し、ナトリウムイオンを選択的に細胞内へ透過させる。知覚神経においては、痛みの伝達を担う。
ナトリウムチャネルは、テトロドトキシン(TTX)に対する感受性により「TTX-S」と「TTX-R」に分類されており、「TTX-S」に分類されるチャネルの遮断薬は痛みの治療薬として期待されている。
副作用の少ない画期的新薬として
今回特許査定を受けたピラゾロピリジン誘導体は、心臓において重要な働きをする「TTX-R」ナトリウムチャネルに対して良好な選択性を示す。副作用の少ない画期的新薬として、様々な疼痛状態に対する未充足の医療ニーズに応えることが期待されている。
同社は今後も、多くの治療用途を持つイオンチャネル創薬を進め、知的財産のポートフォリオの強化・充実に努めるとしている。
(画像はラクオリア創薬株式会社の公式ホームページより)

選択的ナトリウムチャネル遮断薬(ピラゾロピリジン誘導体)の欧州における特許査定のお知らせ - ラクオリア創薬株式会社
http://www.raqualia.co.jp/