選択的ナトリウムチャネル遮断薬のひとつ
ラクオリア創薬株式会社は、5月24日、同社が創出した選択的ナトリウムチャネル遮断薬の物質特許のうちのひとつであるピロロピリジノン誘導体について、日本における特許査定の連絡を受けたと発表した。
今回の特許査定により、米国・中国・欧州に続いて日本でも同社の知的財産権が強化されることとなった。
様々な疼痛に対する医療ニーズに応える
ラクオリア創薬が創出した選択的ナトリウムチャネル遮断薬は、テトロドトキシン感受性(TTX-S)ナトリウムチャネルに対して特異的に作用する薬剤。複数の疼痛モデル動物において、高い有効性を示すことが確認されている。
今回特許査定を受けたピロロピリジノン誘導体は、心臓で重要な働きをするテトロドトキシン抵抗性(TTX-R)ナトリウムチャネルに対して良好な選択性を示す。そのため、副作用の少ない画期的新薬として、様々な疼痛に対する医療ニーズに応えることが期待されている。
多くの治療用途を持つ創薬を進める
特許査定は、各国特許庁の審査によって「特許権を与える価値がある出願発明である」と判断された場合に示される評価。査定後に特許料を納付することで登録特許となり、該当する国における特許権が発生する。
ラクオリア創薬は今後も、選択的イオンチャネル遮断薬創製を主力プロジェクトのひとつとして、多くの治療用途を持つ創薬を進めるとしている。
(画像はラクオリア創薬株式会社の公式ホームページより)

選択的ナトリウムチャネル遮断薬(ピロロピリジノン誘導体)の日本における特許査定のお知らせ - ラクオリア創薬株式会社
http://www.raqualia.co.jp/