有効性と安全性が確認
日本べーリンガーインゲルハイム株式会社は5月26日、独べーリンガーインゲルハイムが5月に24日に、特発性肺線維症(以下、IPF)患者を対象にニンテダニブの有効性と安全性を確かめる臨床試験の結果を発表したことを公表した。
IPFは、日本でも難病指定されている発症の原因不明の疾患で、世界で約300万人が罹患しているといわれている。また、完治が難しく、病状の進行を抑える治療法が一般的だ。
ニンテダニブは、肺線維症の発現に関わる増殖因子受容体を標的として、呼吸機能の低下を抑制し、IPFの進行を遅らせる可能性があると考えられており、2015年8月に日本でも「オフェブ(R)」の製品名で販売されている。
プラセボ投与群より約2倍
ニンテダニブ群とプラセボ群を投与52週間後に、努力肺活量を比較した結果、呼吸機能の改善、または低下しないという患者がプラセボ投与群より約2倍になったことが判明したという。
また、重大な心血有害事象の発言割合につてもプラセボ群と同程度であり、薬に対する忍容性についても投与量に関わらず、努力肺活量の年間減少率が同程度だったとしている。
独べーリンガーインゲルハイムはニンテダニブの有効性と安全性を示すことができたとして、国際医学界で発表する予定だ。
(画像は日本べーリンガーインゲルハイム株式会社HPより)

日本べーリンガーインゲルハイム株式会社 プレスリリース
https://www.boehringer-ingelheim.jp/