必要に応じて1日1回投与も選択できる
ゼリア新薬工業株式会社は、5月18日、潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール錠 400mg」について、新用法・用量の承認を厚生労働省より取得したと発表した。
今回の承認取得により同剤は、寛解期においては、必要に応じて1日1回投与も選択できるようになった。
アドヒアランス向上を目的として
「アサコール」は、ゼリア新薬のスイス子会社であるティロッツ・ファーマが開発した、メサラジンのpH依存型放出調節製剤。日本国内においては、ゼリア新薬と協和発酵キリン株式会社が、1ブランド・2チャネルで販売している。
両者は、潰瘍性大腸炎の寛解期におけるアドヒアランス向上を目的として、2400mgを1日1回投与とする同剤の新用法・用量の開発を共同で実施。今回の承認に至った。アドヒアランスとは、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けるという考え方。
新たな治療の選択肢を提供
同剤はこれまで、成人には1日2400mgを3回に分けて食後経口投与するのが通常の用法・用量だった。今回の承認取得により、寛解期には必要に応じて1日1回2400mg食後経口投与とすることも可能となっている。なお活動期には、1日3600mgを3回に分けて食後経口投与する。
ゼリア新薬は今回の承認取得が、患者や医療関係者に新たな治療の選択肢を提供するものとしている。
(画像はゼリア新薬の公式ホームページより)

潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール錠 400mg」新用法・用量の承認取得に関するお知らせ - ゼリア新薬工業株式会社
http://www.zeria.co.jp/image/upimg/mv14950908131.pdf