新たな戦略的提携契約へ
武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)は5月10日、ヒト組織常在型ガンマ・デルタT細胞(以下、ガンマ・デルタT細胞)の技術開発に関する戦略的提携契約をGammaDelta Therapeutics Ltd.(以下、GammaDelta社)と締結したことを発表した。
また、武田薬品は、子会社であるMillennium Pharmaceuticals, Inc.を通じて今回の契約に至ったことを明かした。
ガンマ・デルタT細胞は、がん細胞を攻撃するT細胞の1つで、独自の機能を持つリンパ球。
独自の機能を持つガンマ・デルタT細胞に期待
GammaDelta社は、このガンマ・デルタT細胞の特性を活用した研究開発をしており、英国King’s College London and the Francis Crick InstituteのAdrian Hayday教授、ならびにOliver Nussbaumer博士が行っていた研究を基に、2016年に国際的な投資会社Abingworth社によって設立された。
武田薬品は、ガンマ・デルタT細胞が全く新しい治療薬開発につながる可能性があるとして、最大1億米ドルの資金を拠出。
今後GammaDelta社と共同でがんや自己免疫疾患の治療薬開発に取り組むとしている。
(画像は武田薬品工業株式会社HPより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
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