3つめの特許査定
ラクオリア創薬株式会社(以下、ラクオリア創薬)は5月11日、選択的ナトリウムチャネル遮断薬ピロロピリジノン誘導体が欧州で特許査定されたことを発表した。
2016年7月に開示した同社のアリールアミド誘導体とは全く異なる新たな誘導体で、米国、中国に続き3つめの特許査定となる。
ラクオリア創薬は、選択的イオンチャネル遮断薬の創製を主要プロジェクトの1つとして疼痛領域などの治療薬の開発を進めており、今回の特許査定を受け、更なる知的財産権が強化されたとしている。
疼痛領域のアンメット・メディカル・ニーズに対応
ナトリウムチャネルは、筋肉細胞や神経細胞などの興奮性細胞の表面に多く発現する痛みの伝達に関わるイオンチャネルの1つ。
ふぐ毒で知られているテトロドトキシンにはTTX-RとTTX-Sの2つのチャネルがあり、TTX-Sに対するナトリウムチャネル遮断薬は、疼痛治療薬になるという。
今回、査定を受けたピロロピリジノン誘導体は、心臓で重要な働きをするテトロドトキシン抵抗性(TTX-R)ナトリウムチャネルに対して有効性が認められた期待されている画期的な新薬。
ラクオリア創薬は今後も疼痛領域においても様々なアンメット・メディカル・ニーズに対応していくとしている。
(画像はラクオリア創薬株式会社HPより)

ラクオリア創薬株式会社 プレスリリース
http://www.raqualia.co.jp/