日本・韓国・台湾にて実施
協和発酵キリン株式会社は、4月24日、体軸性脊椎関節炎を対象とした「KHK4827(ブロダルマブ)」の第3相国際共同試験を開始したと発表した。
同試験は、強直性脊椎炎およびX線陰性体軸性脊椎関節炎の患者を対象として、日本・韓国・台湾にて実施するもの。同剤を皮下投与した際の有効性と安全性を評価する。
世界に先駆けて日本で承認を取得
「KHK4827」はインターロイキン(IL)-17受容体Aに対する完全ヒト抗体。IL-17AやIL-17A/F、IL-17FやIL-17Cといった炎症性サイトカインの機能を、IL-17受容体Aへ特異的に結合することにより阻害する。2016年7月には、尋常性乾癬などを適応症として、世界に先駆けて日本で承認を取得した。
体軸性脊椎関節炎は、主として仙腸関節や脊椎・四肢の腱付着部において原因不明の慢性炎症を来す、進行性の自己免疫疾患。仙腸関節にX線所見を認める強直性脊椎炎と、X線所見を認めないX線陰性体軸性脊椎関節炎に大別される。
有効性と安全性を比較評価
今回の「KHK4827」第3相試験は、国際共同無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験および非盲検継続試験として実施される。「KHK4827」群とプラセボ群の投与群が設定され、有効性と安全性の比較評価を行うとしている。
協和発酵キリングループは今後も、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、世界の人々の健康と豊かさに貢献するとしている。
(画像は協和発酵キリンの公式ホームページより)

体軸性脊椎関節炎を対象としたKHK4827の第3相国際共同試験開始 - 協和発酵キリン株式会社
http://www.kyowa-kirin.co.jp/