アンジェスMGが発表
アンジェスMG株式会社は、4月25日、NF-κBデコイオリゴDNAの椎間板性腰痛症に対する臨床試験について、米国食品医薬品局(FDA)に申請していた新薬臨床試験開始届けが承認されたと発表した。
有効な治療薬となる可能性
NF-κBデコイオリゴDNA(以下「NF-κBデコイ」)は、細胞から放出される生理活性物質である炎症性サイトカインを、抑制する作用をもつ。この作用から同薬は、過剰な炎症や免疫反応を原因とする様々な疾患に足しいて、有効な治療薬となる可能性が期待されている。
椎間板性腰痛症は現在、治療薬としては消炎鎮痛剤などの対症療法しか存在しない。しかしNF-κBデコイは、既存の鎮痛剤とは異なり、その原因物質を抑制することで鎮痛効果を発揮する。また基礎研究では、同薬による椎間板変性に対する有効性も示唆された。従来の治療薬にはなかった病態の進行抑制や修復が期待できると、同社はしている。
本年半ばより第1b相臨床試験を開始
アンジェスMGは本年3月23日、FDAに対してNF-κBデコイの新薬臨床試験開始届けを申請していた。申請後30日の経過をもって、承認されたことになる。
この承認により、臨床試験の実施が許可されたと同社はする。そして、本年半ばよりカリフォルニア州立大学サンディエゴ校などにて、第1b相臨床試験を開始する予定だという。
(画像はアンジェスMGの公式ホームページより)

椎間板性腰痛症に対するNF-κBデコイオリゴDNA 米国での新薬臨床試験開始届けが承認 - アンジェスMG株式会社
http://www.anges-mg.com/pdf.php?pdf=100960.pdf