プラセボ対照国内第2相臨床試験で有効性を示す
塩野義製薬株式会社は2017年4月25日のプレスリリースで、自社で創製した新規キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤であるS-033188の良好な試験結果をオーストリアのウィーンで開催している第27回欧州臨床微生物学感染症学会議(ECCMID)において発表したと伝えた。
S-033188は、従来のノイラミニダーゼ阻害剤とは異なるメカニズムでインフルエンザウイルスの増殖を抑制し、1回の経口投与でインフルエンザウイルス感染症の治療完結が期待できる新規化合物で、今回の試験において、B 型インフルエンザウイルスに感染したマウスに対し、臨床相当量以下でオセルタミビルの臨床相当量と比較して優れた有意性を示すことが確認された。
2017年度内にOwH試験の申請を目指す
現在はOwH試験とHR試験という2つのグローバル第3相臨床試験を実施中であり、リスク要因を持たない健常のインフルエンザ患者を対象としたOwH試験では、患者への投薬が完了し2017年度内に日本国内での申請を目指している。
塩野義製薬は感染症領域を重点領域の一つと位置づけ、世界を感染症の脅威から守るため感染症治療薬の創製に注力し、これからも人々の健康を守るために必要な感染症の治療薬を世界中の患者にいち早く届けていくと述べている。
(画像は塩野義製薬株式会社のサイトより)

塩野義製薬株式会社プレスリリース
http://www.shionogi.co.jp/塩野義製薬株式会社
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