シルクマブの臨床試験の結果を発表
ヤンセンファーマ株式会社(以下、ヤンセンファーマ)は4月20日、開発中の抗IL-6モノクローナル抗体製剤シルクマブの日本人患者を対象とした第3相臨床試験の結果を日本リウマチ学会の総会で発表した。
今回発表されたのは、日本人患者行われた疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)で効果が不十分な患者を対象としたプラセボ比較試験(以下、SIRROUND-D試験)と、抗TNF-a製剤で効果が不十分、または不忍容だった患者を対象としたプラセボ比較試験(以下、SIRROUND-T試験)の結果だ。
どちらも主要評価項目はアメリカリウマチ学会が提唱している関節リウマチ活動性の評価(以下、ACR)の20%改善で、投与後、16週時点で実施。
プラセボ群と比較して有意に改善
SIRROUND-D試験ではプラセボ群が21.4%の改善に対して、シルクマブは4週間毎に50mgで69.0%、2週間毎に100mgで66.7%の改善が示された。
また、SIRROUND-T試験ではプラセボ群が18.9%の改善に対して、シルクマブは4週間毎に50mgで57.1%、2週間毎に100mgで54.5%の改善が示されたという。
ヤンセンファーマは関節リウマチ治療薬として既承認のゴリムマブとは別の作用機序の異なるシルクマブを開発。
新たな治療の選択肢になるとしている。
(画像はヤンセンファーマ株式会社HPより)

ヤンセンファーマ株式会社 プレスリリース
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