仮処分命令の申立てにも参加
中外製薬株式会社は2018年1月9日のニュースリリースで、抗CD20モノクローナル抗体「リツキサン(R)注10mg/mL」について、同製品のバイオ後続品の製造販売者であるサンド株式会社、および販売者である協和発酵キリン株式会社に対し、ジェネンテック社が提起した訴訟に、全薬工業株式会社とともに補助参加の申し出を実施したことを発表した。
この訴訟は、バイオジェン社が保有する3件の用途特許の侵害を理由として、バイオ後続品の販売等の差し止めを求め、ジェネンテック社が2017年12月28日付で東京地方裁判所に提起した。
中外製薬は、この訴訟に併せて提起されている仮処分命令の申立てについても同様に補助参加の申し出を実施した。
重要な資産である知的財産権を保護する
今回の訴訟の侵害理由となっている特許権は、バイオジェン社が保有しており、ジェネンテック社は特許権の専用実施権者、全薬工業はリツキサン(R)の独占的販売権者、中外製薬はリツキサン(R)の全薬工業との共同販売権者である。
中外製薬は革新的な医薬品の提供を目指しており、研究開発の成果である製品や技術を保護する知的財産権は重要な資産であることから、これを侵害する行為に対しては、法的措置を含め厳正に対処していくと述べている。
(画像は中外製薬株式会社のサイトより)

中外製薬株式会社ニュースリリース
https://www.chugai-pharm.co.jp/中外製薬株式会社
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