両社が保有する強みを活かす
塩野義製薬株式会社は、2018年1月10日、米PharmaIN社との間で共同研究契約を締結したと発表した。
この共同研究契約は、両社が保有する強みを活かして、患者や医療関係者から必要とされる薬剤を創製することを目指すもの。
独自の薬剤送達技術を持つPharmaIN社
PharmaIN社は、米シアトル近郊のボセルに拠点を置き、「Protected Graft Copolymer(PGCTM)」と呼ばれる独自の薬剤送達技術と革新的なペプチド修飾技術を合わせ持つベンチャー企業。
PharmaIN 社が保有する技術は、ペプチドのみならずタンパク質や難溶性低分子化合物の薬物動態改善にも適用できるもの。これまでもパートナー企業との協業によって、新規薬剤の開発、また既存薬剤の改良や価値最大化にも取り組んできた経緯を持つ。
シナジー効果が発揮されることを期待
創薬難易度がますます高まる昨今の状況において、塩野義製薬は、今回の共同研究においてイノベーションが生み出されることを期待する。同社が有する低分子・中分子創薬における強みと、PharmaIN社が有する薬剤送達技術を組み合わせることで、シナジー効果が発揮されることを期待しているという。
なお今回締結された契約では、共同研究の対象となる化合物についての2年間の排他的なライセンス交渉権を含み、塩野義製薬は共同研究の進捗状況に応じて総額1700万ドルをPharmaIN社に出資する。
(画像は塩野義製薬の公式ホームページより)

PharmaIN社との共同研究契約締結について - 塩野義製薬株式会社
http://www.shionogi.co.jp/