アステラス製薬と寿製薬共同開発の選択的SGLT2阻害剤
アステラス製薬株式会社(以下、アステラス製薬)と寿製薬株式会社(以下寿製薬)は1月11日、アステラス製薬が選択的SGLT2阻害剤イプラグリフロジンL-プロリン(以下、イプラグリフロジン)について、日本での1型糖尿病に関する効能・効果の追加承認申請を行ったと発表した。
イプラグリフロジンは、アステラス製薬と寿製薬株式会社との共同研究によって見出され、開発しているSGLT2選択的阻害薬。
2014年に、SGLT2選択的阻害薬として日本国内で初めて2型糖尿病の適応で承認を取得し、同年「スーグラ(R)錠」の製品名で発売された。
糖の尿中排泄を促進して血糖値を低下
細胞表面に存在する膜タンパクSGLTは、ブドウ糖を細胞内へ取り込む役割を担う。SGLT-2はSGLTのサブタイプの一つで、腎臓の近位尿細管に存在するもの。
イプラグリフロジンは、そのSGLT-2を選択的に阻害することでブドウ糖の再取り込みを抑制。糖の尿中排泄を促進して血糖値を低下させる働きを持つ。
糖尿病はインスリンの働きが悪くなることによって血糖値が上昇してしまう疾患。中でも1型糖尿病は、膵臓でインスリンを分泌するβ細胞が壊されることに起因するインスリンの分泌不足によって発症する。
アステラス製薬は、今回の申請により、血糖コントロールが不十分な1型糖尿病患者に新たな治療選択肢を提供し、糖尿病治療に一層貢献できるものと期待感を示している。
(画像はアステラス製薬株式会社 ホームページより)

アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
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