第3相臨床試験を2018年後半から開始
株式会社メディネットは、2017年12月21日、自己培養軟骨「NeoCart」の日本における開発・販売を目的としたライセンス契約を、米ヒストジェニックス社との間で締結したと発表した。
同契約に基づきメディネットは、ヒストジェニックス社より提供されるデータおよび治験製品を使用し、膝関節軟骨損傷を対象とする第3相臨床試験を2018年後半から開始する。
膝関節軟骨損傷患者に恩恵をもたらし得る
膝関節軟骨損傷は、放置した場合は変形性膝関節症へ移行し、場合によっては膝関節の全置換手術も必要になる疾患。しかしヒストジェニックス社の調査によると、膝関節軟骨損傷の約60%は外科的治療が行われないか、保存治療しか施されていないという。
「NeoCart」は、患者自身より採取した軟骨細胞を、軟骨様形状に培養した自己培養軟骨。損傷部に対して低侵襲で移植することが可能であり、新たな治療の選択肢の一つになることが期待されている。メディネットは「NeoCart」について、早期に日本の膝関節軟骨損傷患者に恩恵をもたらし得る潜在力を持つものであると評価。導入を決定したという。
2021年に製造販売承認を取得予定
ヒストジェニックス社は米国において、「NeoCart」第3相臨床試験の患者登録を既に完了。2018年第3四半期に判明する試験結果に基づいて、FDAへの生物学的製剤承認申請を予定している。
メディネットは「NeoCart」について今後、第3相臨床試験を経て、2021年に再生医療等製品としての製造販売承認を取得する予定だという。
(画像はメディネットの公式ホームページより)

ヒストジェニックス社と自己培養軟骨「NeoCart」のライセンス契約を締結 - 株式会社メディネット
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