遺伝子検査サービスの会員から募集
公立大学法人横浜市立大学は2017年12月22日のニュースリリースで、iPS細胞を活用した非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の治療薬や早期発見法の開発に向け、株式会社DeNAライフサイエンスと共同研究を実施することを発表した。
研究の参加者については、DeNAライフサイエンスが提供する消費者向け遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」の会員の中から2017年12月22日(金)より募集を開始する。
iPS細胞を活用し治療薬などを開発
この研究は、DeNAライフサイエンスがMYCODE Researchの一環として、MYCODE会員の中からNAFLD関連遺伝子を保有する会員を探し、横浜市立大学がその結果を用いてiPS細胞を樹立し、病態モデル(ミニ肝臓)を構築する。
そして、DeNAライフサイエンスと横浜市立大学が、その構築した病態モデルを使用し、NAFLDの治療薬開発や早期発見法の開発のための遺伝子やバイオマーカーを探索することが研究内容となっている。
飲酒の有無にかかわらず発生する脂肪肝
NAFLDは、飲酒の有無にかかわらず発生する脂肪肝として注目されており、その数は増加傾向にあるといわれている。
NAFLDは、肝硬変や肝臓がんなどの病気につながるため、早期に発見して対策することが重要であるが、自覚症状がないことが多く、検査で初めて気づくことが多い症状である。
横浜市立大学は、武部貴則准教授のiPS細胞を活用した「ミニ肝臓構築技術」とMYCODE Researchのゲノム解析技術により、遺伝子に基づいたNAFLDの治療薬や早期発見法の開発を目指すと述べている。
(画像はプレスリリースより)

横浜市立大学ニュースリリース
http://www.yokohama-cu.ac.jp/株式会社DeNAライフサイエンス
https://dena-ls.co.jp/