製造販売承認取得と販売の責任を承継
ムンディファーマ株式会社は、2017年12月19日、静脈麻酔・鎮静剤「レミマゾラム」の日本国内における開発および商業化に関する独占的ライセンス契約を、パイオンAG社との間で締結したと発表した。
同契約締結によりムンディファーマは、「レミマゾラム」の製造販売承認取得と販売の責任を承継。また、日本における全ての適応症についての開発権利も取得している。
パイオンAG社のリード化合物「レミマゾラム」
パイオンAG社は、フランクフルト証券取引所に上場しているスペシャリティファーマ。鎮静・麻酔・救命救急サービスにおいて使用される革新的な医薬品の商業化を目的としており、リード化合物はベンゾジアゼピン系静脈麻酔・鎮静剤の開発候補品である「レミマゾラム」となっている。
「レミマゾラム」は、超短時間作用型の静脈麻酔・鎮静剤。組織中エステラーゼによって直ちに代謝され不活性代謝物となり、肝臓のシトクロム依存的経路により代謝されないメカニズムを持つ。ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤であるフルマゼニルの投与により、必要に応じて鎮静状態および麻酔を即座に中止することも可能となっている。
全身麻酔の適応症で製造販売承認を申請
「レミマゾラム」は、日本で実施された第3相臨床試験において良好な結果を達成した。外国臨床試験においても、1700名以上の健常人および患者に対して有効性と安全性を示し、良好な心肺安全性プロファイルも確認されている。
ムンディファーマは今後「レミマゾラム」について、全身麻酔の適応症で製造販売承認を申請する。その後はパイオンAG社と協働し、集中治療室入室中における鎮静や内視鏡診療における処置時の鎮静への適応拡大を進めるとしている。
(画像はムンディファーマの公式ホームページより)

レミマゾラムの日本国内における開発および商業化の独占的権利を取得 - ムンディファーマ株式会社
http://mundipharma.co.jp/1224