非臨床研究に利用できる化合物を無償で提供
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、2017年12月19日、オープンイノベーションのプラットフォームとして『opnMe.com』を立ち上げたと発表した。
『opnMe.com』では、世界のアカデミア研究者が非臨床研究に利用できる化合物が提供される。同社内で特性を十分に検討した前臨床化合物のいくつかを、知的財産権の制限なく無償で提供するという。
社会的責任を負うことは当然のこと
ベーリンガーインゲルハイムは、「研究開発主導型」であることを自認する製薬企業。創立より130年以上にわたって、革新的な医薬品を提供し続けている。日本においては、医療用医薬品製造を担う日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社など3つの事業会社と、ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社が活動を展開している。
ベーリンガーインゲルハイムは、社会的責任を負うのは同社にとって当然のことであるとする。そのため同社は、様々な社会的なプロジェクトへも関与。社員の様々な経験やスキルの活用も積極的に進め、環境保護と持続可能な社会の実現に向け全力を尽くしているという。今回設立された『opnMe.com』もまた、科学的研究と医学の進歩に対する同社の継続的なミッションであるとしている。
新しい治療薬の開発も、アカデミアと共に目指す
今回設立された『opnMe.com』を通してベーリンガーインゲルハイムは、様々なヒトの疾患に対する分子生物学的なバックグラウンドへの理解向上を進め、学術的に貴重な知見の創出に貢献する。また、患者のベネフィットにつながる新しい治療薬の開発も、アカデミアと共に目指すとしている。
2017年12月現在、『opnMe.com』で提供可能な化合物は19種類。同サイトでは、SGLT6阻害剤を用いた創薬のための共同研究提案も、2018年2月28日まで募集している。
(画像は日本ベーリンガーインゲルハイムの公式ホームページより)

opnMe.com
https://www.opnme.com/オープンイノベーションのプラットフォーム「opnMe」を開設 - 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/