米国血液学会議2017にて発表
協和発酵キリン株式会社は、12月11日、「モガムリズマブ(KW-0761)」のMAVORIC試験の結果を、米国血液学会議2017にて発表することを明らかにした。
MAVORIC試験は、皮膚T細胞性リンパ腫患者を対象とする第3相臨床試験。「モガムリズマブ」は、無増悪生存期間の改善を示したという。
皮膚に病変が発生する皮膚T細胞性リンパ腫
皮膚T細胞性リンパ腫は、皮膚に病変が発生するという、非ホジキンリンパ腫としては珍しいタイプの疾患。主な病型としては菌状息肉腫とセザリー症候群の2つがあり、進行に従って皮膚・血液・リンパ節・内臓などに病変が現れる。
「モガムリズマブ」は、CCケモカイン受容体4(CCR4)を標的とするヒト化モノクローナル抗体。CCR4は、皮膚T細胞性リンパ腫を含めた特定の血液がん細胞において、頻繁に発現する受容体。同剤は、再発性もしくは難治性CCR4陽性成人T細胞白血病リンパ腫の治療薬として、世界で初めて販売承認されている。
世界の人々の健康と豊かさに貢献
MAVORIC試験は、第3相の多施設ランダム化オープン比較試験として実施された。少なくとも1回の全身治療歴のある皮膚T細胞性リンパ腫患者372名を対象として、「モガムリズマブ」が評価されている。米国血液学会議2017での協和発酵キリンの発表は、この試験結果についてのものとなる。
同社は今後も、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により世界の人々の健康と豊かさに貢献するとしている。
(画像は協和発酵キリンの公式ホームページより)

モガムリズマブの皮膚T細胞性リンパ腫を対象とした第3相臨床試験結果の学会発表について - 協和発酵キリン株式会社
http://www.kyowa-kirin.co.jp/